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子ども特派員リポート
「はやぶさ2」宇宙へ飛び立つ
村上幸希ゆき
宇宙センター
宇宙センター
12月3日、鹿児島県種子島から、「はやぶさ2」が宇宙へ旅立ちました。
ぼくは、待ちにまった打ち上げを種子島で見学しました。現地の様子をまじえてレポートします。

11月28日
ぼくは、飛行機で、名古屋から鹿児島を経由し種子島に入りました。雲が少しありますがいい天気です。30日の打ち上げを楽しみにしていました。
到着後、島の東南端にある宇宙センターへ行きました。「はやぶさ2」は、センターの中にある大崎射場から打ち上げられます。種子島宇宙センターは、世界一美しいロケット射場と言われています。僕もそう思いました。広々としていて、緑が豊かで、センターから見える海は明るい鮮やかな青色でした。
発射の約12時間前に行われる機体移動を見るために見学場所の下見をしていたら、30日の打ち上げが延期になったと発表がありました。
國中先生とシミュレーター
國中先生とシミュレーター
ぼくは12月1日に帰る予定だったので、もしかしたら見られなくなるかもしれないと思ってあわてました。
その後、宇宙科学技術館へ行って、お母さんが日程の調整をしている間、新しくできた「はやぶさシミュレーター」に挑戦しました。すると、「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャーの國中先生がJAXAの広報の人といっしょにやってきて、シミュレーターにサインをしたので、記念にぼくと写真をとってもらいました。
うれしかったけれど、延期のことを考えると不安な気持ちは消えないままでした。

11月29日
大崎第一事務所
大崎第一事務所
打ち上げが今日だったらよかったのにと思うほどのいい天気でした。
午前中、宇宙センターのバスツアーに参加しました。打ち上げの準備が始まっていたので射点へは行けませんでしたが、大崎第一事務所という所へ行きました。そこはかつてN‐汽蹈吋奪箸裡叡別椶療生,忙箸錣譴討い燭修Δ任后

あまり知られていないと思うことを2つ紹介します。
ポリイソシアヌレートフォーム
ザラザラしている
ポリイソシアヌレートフォーム
(茶色いところ)
まずは一つ目は、ロケットのオレンジ色についてです。なぜロケットがオレンジ色か知っていますか?ペンキで塗っていると思っている人が多いかも知れませんが、この色はポリイソシアヌレートフォームという断熱材の色なのです。
吹き付けたすぐは黄色なのですが、紫外線が当たるとオレンジ色になります。事務所にあったH‐汽蹈吋奪箸蓮古いので、茶色っぽいオレンジ色になっていました。

2つ目は、移動式発射台を射点へ運ぶ車についてです。
ドーリーのタイヤ
ドーリーのタイヤ
おしてもビクともしない
ドーリーと呼ばれるこの運搬台車は、左右2台で合計56本のタイヤがついています。ロケットを運ぶときにゆれてロケットが倒れてしまったり、タイヤが重さでつぶれてしまったりしないように、ドーリーのタイヤはとてもかたくできています。
一本あたり25tもの重さをささえることができるように、このタイヤはソリッドウレタンというものをまきつけてあります。

午後からは、宇宙科学技術館で、JAXA宇宙教育センターの清水幸夫先生の講演を聞きました。講演が終わってまもなく、打ち上げ日の再設定が発表されました。日にちは、12月1日になりました。すぐに、周りの人達が電話をしたりメールをしたりして日程の調整を始めました。1日ならば見られると思ってぼくはほっとしました。

11月30日
朝から小雨がふっていて、空は厚い雲におおわれていました。午後から風も強くなってきたので、やっぱり30日の打ち上げは無理だったと思いました。天気が悪くなってきたので、明日の打ち上げが心配になってきました。
午後、ぼくが勉強をしていると、町内放送が聞こえてきました。それは、また打ち上げが延期のなったという放送でした!再々設定は3日です。もう見られないのだろうかと心配になってきました。でも、絶対見たいと思いました。

12月1日
お父さんとお母さんが予定を変更してくれたので、打ち上げ予定の3日までいられるようになりました。この日は一日中風が強くて、無理して飛ばさなくてよかったです。「はやぶさ2」が無事に打ち上がってほしいので、安全が第一だとあらためて思いました。

12月2日
午後になっても、JAXAからなにも発表がありません。変更の発表がないのはいいことだそうです。この日は、夜中に機体移動があるので、午前中は鉄砲伝来館へ行きました。種子島を少々紹介します。種子島は、日本で初めて鉄砲が伝わった所です。なぜ、鉄砲が最初に伝わったのが種子島だったのでしょうか。昔、種子島には台風の季節になるとたくさんの難破船が漂着しました。ある時、その難破して流れ着いた船に鉄砲を持ったポルトガル人が乗っていました。島では昔から海岸で砂鉄が取れて、たたら製鉄がさかんだったため、島の刀鍛冶はすぐにその鉄砲のふくせいを作ることに成功しました。
島の特産品は、安納いも、黒糖、さつまあげなどです。安納いもは、ふつうのさつまいもより小さく、子どものこぶしより少し大きいぐらいです。やきいもにすると、ほくほくしていて、黄色っぽくておいしいです。ロケットの話にもどります。この日は夜の9時ごろ、GO/NOGO判断がGOになりました。機体移動を待っていると、だんだんねむくなってきましたが、がまんしているうちに機体移動の時間が近づいてきました。「はやぶさ2」をのせたH‐Aロケットは、組立棟から射点まで約20分かけて移動します。雨が時々ふってきましたが、双眼鏡をのぞくと機体につけられている「はやぶさ2」と「MASCOT」のマークがはっきり見えました。「MASCOT」は、小惑星の表面をピョンピョンはねながら観測する小型探査機です。

12月3日
打ち上げ当日の朝
打ち上げ当日の朝
今日はいよいよ打ち上げです!
朝起きて外に出たら、雲が少しあるだけで、いい天気でした。屋上からロケットが見える宿にとまっているので、打ち上げは屋上から見ることにします。
屋上に上がると、発射台に立っているロケットがよく見えました。前夜、機体移動を見たので、ロケットが発射台に立っているのはあたり前なのだけれど、なぜかほっとしました。

H-Aロケット26号機を双眼鏡で見たところ
H-Aロケット26号機を双眼鏡で見たところ
12時半ごろ、3回目のGO/NOGO判断がGOになりました。これで、いよいよ打ち上げだなと思いました。そして、1時すぎ、ついに最終判断がGOになりました。打ち上げの少し前に、大きな鳥が、射場のまわりを旋回していました。ぼくは「はやぶさ」のたましいが鳥になって「はやぶさ2」に会いにきたように思えました。


打ち上げ!
打ち上げ!
カウントダウンが始まりました。
JAXAのカウントダウンはきこえないので、見学しているみんなでカウントダウンをしました。
“3,2,1,0”補助ロケットに火がついて、四方向にゆっくり動き出し、オレンジ色の光がまぶしく輝きました。白いけむりを引きながらどんどんあがっていきます。いったん雲に入りましたが、すぐに出てきてだんだん小さくなってきました。

ロケット雲
ロケット雲
ロケット雲が少し曲がりはじめました。やがてオレンジ色の炎が消えて、ロケットが3つに分かれるのが見えました。補助ロケットの分離です。
「はやぶさ2、いってらっしゃーい。」とぼくは思わずさけびました。
「はやぶさ2」は、ついに6年間にわたる旅に出発しました。

今、「はやぶさ2」は宇宙を飛んでいます。
小惑星のサンプルをたくさん持ち帰ってほしいです。

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12.「はやぶさ2」宇宙へ飛び立つ
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