
ぼくは「阪神・淡路大震災後15年」たつので、それについての行事があるというパンフレットを学校からもらって来ました。
前にテレビで震災の様子を見たり、お父さん・お母さんも地震を体験して、つらく悲しい思いもしてるから、その時の話しを聞いて何となくは分かってても、それはぼくが生まれる前の出来ごとだから、経験した事がないぼくは今回、その時の様子をもっと調べてみようと思って、神戸市中央区にある神戸市総合児童センター(こべっこランド)に取材に行ってきました。
ぼくは、地震の事について疑問に思っていた事があったから、こべっこランドの所長・小川さんに、ちょっとたずねてみました。
Q1:地震は、どうやっておこるんですか?
A:地面が横に行ったりズレたりして地震になり、家や橋がたおれたりします。
Q2:地震がおきた時、普通は机等の下にもぐりこんで安全にするけれど、もしも、その様なかくれる所がなかったらどうしたらいいんですか?
A:まわりに建物がない所(建物にヒビが入ってたりしたら、再び地震がきてたおれてくる危険があるから。)・公園、運動場等の広い所に移動したほうが良いです。
Q3:また、あんな大きな地震が何年か後にやってくる危険性はありますか?
A:大きな地震がおこる可能性はあるので、その時の事を考えて地震がおきた時の為に、日頃から避難訓練を消防・警察も参加して練習しています。

小川さんの話しでは、阪神・淡路大震災では6434人の方達が亡くなって、その中でも神戸市内だけで4319人の方達が亡くなられたという事でした。
ケガをされた人は被災地全体で43792人、住宅は639686棟がくずれたという事で、ぼくはその数字を聞いて、すごい数の人達が亡くなって、その時はどういう状況だったのかな…と、全くそうぞうがつかない感じでした。

今まで家族として生活してきたのに、地震があってその家族の誰かが亡くなってしまったという事で「家族」として、そこだけ穴があいてしまって、とても悲しい事だと思いました。
あれから15年がたって、それぞれの被害にあった人達・家族の人達は今、どんな気持ちでくらしてるのかなぁ…と、写真をながめながら思いました。

最後に「ゆれるん」という地震のゆれを体験出来る車に乗ってみたけど、これは作られた「ゆれ」だから、あんまり怖いなぁとは感じなかったけど、これが本当の地震だったら、どんだけの恐怖を感じて不安に思うのかなぁ…と、考えてしまいました。
15年前の震災の写真は、今みたいにきれいな神戸の街じゃなくて、街全体がゴミみたいにぐちゃぐちゃになってて、ぼくが前に見た、戦争があった後の写真を見てる感じでした。その写真を見るだけでも、おそろしいなぁ…と思って本当に体験したら、もっともっとおそろしい事だったんだろうな…と思いました。
そして、もう二度とあの様なおそろしい大きな地震はおきて欲しくないな…と思いました。

ぼくが心に残ったのは、震災から復こう支援で来てくれたボランティアの人達は、3ヵ月で117万人もいたという事です。
小川さんが「多くのボランティアの方々が昼も夜も助けて下さった。ありがたいと思う。自分の事は出来ても他人のために時間・お金を使うという事はむずかしい。まわりの人の喜びを、自分の喜びとしてるボランティアは大事。その様なボランティアで参加出来る人がふえてくれたら…。みんなが助け合って共に生きていく事が大切。」と、話されてました。
人は、自分だけいいと思ってるけど、でもやっぱり、どこかで人間は助け合いをしていかないとダメなんだなぁと思い、ぼくも人が困ってたら助けてあげれる人間になれるといいなぁ…と思いました。
※所長の小川さんがお話しされた被害に遭われた方々の数は、「H18年5月19日・消防庁発表の数値」と言う事でした。