産経 子どもニュース「育て!子どもたち」 産経 子どもニュースにようこそ
www.sankeikids.com
育て!子どもたちトップ
サイト内記事検索
 ふりがなあり  ふりがななし
2017 ねん 12 がつ 11 にち 月曜日げつようび
愛情子育て 学校便り ハローイングリッシュ ビジュアル社会科 サイエンスニュース ワールドニュース
子ども特派員リポート
***「すごいぞ!イプシロン」***
〜日本の固体ロケットの最先端〜
村上幸希ゆき
ペンシルロケット
ペンシルロケット
 今回ぼくは、9月14日に打ち上げられたイプシロンロケットのレポートをします。

 まず、ぼくは、7月26日(金)に相模原市のJAXA宇宙科学研究所(宇宙研)の一般公開に行って、イプシロンブースでイプシロンについて取材をしました。
イプシロンロケットは、日本の最新の固体燃料ロケットです。発射台に立ててから、片付けがすむまで、わずか7日間ででき、ぼくが大人になる頃は、1週間に1本イプシロンが打ち上がるようになるかも知れません。

イプシロンがはこぶ観測衛星 SPRINT-A(ひさき)
イプシロンがはこぶ観測衛星
SPRINT-A(ひさき)
イプシロンが、他のロケットと1番違うのは、コンピュータをつんでいて、自分で自分の点検をすることです。つまり、ロボットのようなロケット、“ロボケット”です。だから、打ち上げのときの管制室は、アポロ計画以来、たくさんの人であふれていたものが、イプシロンロケットは、たった5〜6人、2台のパソコンで打ち上げることができるようになりました。
 イプシロンは、高さが24.4m、重さ91トン、“はやぶさ”を打ち上げたM-5ロケットより、ずっと小さくなっています。現在の衛星は、技術が進歩して、小型化されていて、イプシロンで打ち上げると、打ち上げの費用が安くすみます。安く打ち上げられると、たくさんの衛星が、打ち上げられるようになります。
一般公開のイプシロンの講演会のあと、プロジェクトマネージャーの森田泰弘(やすひろ)先生にインタビューしました。
プロジェクトマネージャーの森田泰弘(やすひろ)先生と
プロジェクトマネージャーの
森田泰弘(やすひろ)先生と
ロケットの名前が今まで、ギリシャ文字のΚ(カッパ)、λ(ラムダ)、Μ(ミュー)と、順番になっていたのに、ε(イプシロン)になったのはなぜですか?
順番で行けば、Ν(ニュー)になるはずだったのですが、N(エヌ)ロケットというのがもうあって、アルファベット全体を見て、ε(イプシロン)がいちばんいいと思いました。
Excelence=世界最高、
Evolution=革命、
Exploration=宇宙開拓、
Education=人を育て、人を生かし、技術を人で伝える、といった意味があります。
もうひとつ、命名の理由はありますが、それは打ち上げ後までヒミツです。
M-5ロケット7号機が打ち上がった時、イプシロンの計画はスタートしていましたか?
研究は始まっていました。
イプシロンは、今までの斜め発射方式から、なぜ垂直発射方式になったのですか?
斜めにするより、簡単、シンプルにしようという考えです。今までは、1段目に制御装置がついてなかったので羽根をつけて、斜めにかたむけると、そのままとんでいきました。今ではまっすぐ打ち上げて軌道に乗せられます。
イプシロンのコンピュータは、回収できますか?
1段目、2段目のコンピュータは海に落ちてしまいます。3段目は宇宙に行ってしまうので、帰ってきません。
今、どんな気もちですか?
打ち上げ前でドキドキしています。
 8月27日(火)がいよいよ打ち上げです。イプシロンが打ち上げられる場所は九州、かご島県の大すみ半島にある内之浦宇宙空間観測所です。
8月27日(火) 打ち上げ当日

朝5:30宮原(みやばる)見学場の入場が始まりました。

9:00には人が多くなってきました。天気は快晴。昨日は大雨でしたが、今日は雲のないみごとな晴れです。
スピーカーで打ち上げ準備が整う様子が次々に放送されます。森田先生は、今ごろすごくドキドキしているのかなと思いました。

9:30上空の風向、温度を調べる白いラジオゾンデ(気球)が上がりました。ほぼまっすぐ上がり、上空で海のほうへ流れていきました。

10:30、10:35にも放球がありました。少し、雲が出てきました。

11:00、発射台に乗ったイプシロンが回転しながらゆっくり出てきます。煙道の上まで来ました。機体のEPSILONの文字が良く見えます。白い機体と赤いランチャーがとてもきれいです。

12:00、12:05に、4度目、5度目のゾンデの放球がありました。今度は左に少し流れています。

1:30、打ち上げ15分前のアナウンスがありました。放球の予告がありましたが、ゾンデは上がらず、ちょっと心配です。そして、ゾンデが出ないままカウントダウンに。

70秒前からカウントダウンを開始。12、11、10…10秒前には煙が出てくると言っていたのに、出てきません。そしてカウント0になっても打ち上がりませんでした。会場がサーっと静かになったあと、ザワザワしはじめました。そして打ち上げ中止のアナウンスが入り、ガッカリです。みんなもがっかりして帰っていきます。

でも、ぼくは、もう1度イプシロンが見れると思うとうれいしいなと心の中では思いました。
9月14日(土) 再打ち上げ当日

9月14日 宮原見学場
9月14日 宮原見学場
2度目の打ち上げを見るために、また宮原見学場に行きました。
天気はくもり。台風が近づいていて、前回よりも風が強く、ロケットが飛ぶかどうか、ちょっと心配です。

7時になり、人がたくさん集まってきました。宮原見学場の斜面にも人が座り始めました。

9時30分、1回目の放球。場所は前回と同じ、発射塔の横の建物。屋根に引っかかってしまいとび上がりません。
風が強いので心配です。

10:30放球の場所が変わり、発射塔の前から飛ばします。今度はうまく上がりました。

イプシロンを見ているところ
イプシロンを見ているところ
11:00ランチャーせんかい開始。ロケットが見えてきました。わくわくします。またイプシロンに会えてうれしいです。ランチャーが煙道の上に立ちました。とび上がったら、もう会えません。

12:30、右手の山の上から、最後の放球。宮原レーダーセンターから上がったみたいです。そして、X(エックス)−(マイナス)1時間の放送が入りました。
X(エックス)は打ち上げ時刻、打ち上げ1時間前という意味という意味だそうです。このままいくと1:45に打ち上げられる予定です。

X−50分の放送。あと50分です。いよいよ打ち上げまで20分になった時、打ち上げ時刻を15分遅らせるアナウンスがありました。打ち上げ場の前の海に船が入ったためです。打ち上げ時刻が2時になりました。あと少しのがまんです。

発射直前のイプシロン
発射直前のイプシロン
70秒前から、カウントダウンが始まり、すごくドキドキしてきました。そして10秒前、サイドジェットの黒い煙が出てきました。そしてついにリフトオフです。炎が煙道をとおって横に広がり、赤い火をだしてとんでいきます。 そして宮原見学場の真上にきたあと、左に曲がって消えていきました。

今まで想像していたロケットの打ち上げとはちがいました。固体燃料ロケットは、あっというまに飛んでいくと聞いていましたが、ぼくには見えなくなるまでが、とても長く感じました。

ロケット雲
ロケット雲
飛んでいくイプシロンを見ていてすごくうれしかったです。
炎は白く見えて美しかったです。

ロケットが飛んだあとには、ロケット雲ができました。イプシロンが大空に書いた文字のようでした。イプシロンが飛んだあとの発射台は、まっ黒になっていました。


イプシロンは、アポロからずっとつづいてきたロケットの伝統を変える新しいロケットです。イプシロンはロケットの新しい歴史をつくりました。

すごいぞ!イプシロン!
※取材はJAXAの許可を得て行いました。

特派員レポート・バックナンバー
10.「すごいぞ!イプシロン」〜日本の固体ロケットの最先端〜
育て!子どもたちって?
このホームページの説明です
学校自慢エコ大賞
学校のエコ自慢を聞かせてね
産経写真ニュース
注目ちゅうもくのニュースを動画で紹介
編集便り
編集企画部から、不定期にお届け
子ども特派員リポート
ジュニア特派員の記事を紹介
リンク
いろんな調べものに使ってね
Copyright(c) 2017 SANKEI Advertising Inc. All Rights Reserved.